ある日、テレビで「お尻を叩かれてごきげんな猫」を見かけました。試しに、あんこのお尻を“そっとトントン”してみると――お尻をキュッと上げて大喜び!
それ以来、あんこは自分からお尻を向けて「トントンお願いします」の合図をするようになりました。かわいくて、つい続けたくなりますよね☺️
一方で、きなこは最初こそごきげんですが、続けると「いつまでしてるの!」とパンチが飛ぶタイプ。今回は、このふたりの違いを手がかりに、安全に楽しむコツと注意点をまとめてみました。
わが家のエピソード
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あんこ(ツンデレ女子)
自分から頭突きで合図→お尻を向けておねだり。トントンをやめると「えっ?」と振り返る顔がかわいいです。長くなると「ごめんね」と声をかけて私から逃げるか、あんこが満足して自分から離れるまでの短時間で楽しんでいます。 -
きなこ(甘えん坊男子)
最初はごきげん→しっぽがブンブンと速く振る→振り向き→パンチor甘噛みという順でエスカレートしやすいタイプ。
今はきなこにはお尻トントンはほとんどしていません。するなら、しっぽと耳をよく観察して短時間で切り上げています。
あんこはお尻トントンが大好き。ソファに座ると隣にきてせがまれます。
そもそも猫はどこを触られるのが好き?
多くの猫は顔まわり(ほお・あご下・耳の付け根)を好みやすいです。きなこもここは大好きで、ゴロゴロが止まりません。
一方、しっぽ・腰・お尻の付け根は“個体差ゾーン”。その日の気分でOK/NGが変わることも。
→ まずは好まれやすい場所から始め、反応を見ながら範囲を広げるのが安心です。お腹は多くの猫でNGゾーンなので無理に触らないでOKです。
きなこのモフモフのおなか(NGゾーン)に顔を埋めたい…たまにしちゃいますが💦
「お尻トントン」で猫がお尻を上げるワケ
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お尻の付け根は刺激に敏感で、心地よく感じる猫がいます(※苦手な子もいます)。
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信頼している相手に体を預けるコミュニケーションになることがあります。
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ただし「猫はみんな好き」ではありません。その子の好み最優先で。
喜んでいるサイン・やめ時サイン
喜んでいるとき
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体がふわっとゆるむ/ゴロゴロ鳴らす/自分からもっと寄ってくる
やめ時(過刺激のサイン)
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しっぽを素早く左右に振る(パタパタ/ブンブン)
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背中の皮膚がピクピク波打つ
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耳が後ろ向き・瞳孔が開く・急に振り向く(パンチ/甘噛みの前ぶれ)
→ ひとつでも出たら即ストップ。落ち着くまでそっと距離を取ります。
安全に楽しむ「お尻トントン」のやり方とは
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猫からの合図(スリスリ・お尻を向ける)が出たら始める。追いかけてまでしない。
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場所:しっぽの付け根“上側”。毛並みに沿って。
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強さ:指の腹でやさしく。
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時間:10タップ→停止→様子を見る。続けたそうなら再開。
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終わり方:猫が離れたら追わない。ほおナデに切り替えるなど“終了の合図”を毎回同じに。
やってはいけないこと
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強い“ぺんぺん”(平手パンパン):痛み・恐怖の記憶になります。
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長時間の連打:過刺激になりやすいです。
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不意打ち(眠い・食事中・トイレ中)は避ける。
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子どもだけで実施:必ず大人が力加減と終わり方を管理。
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嫌サイン後もしつこく続けるのはNG。
まとめ:お尻トントンはやさしく猫主導で
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お尻トントンは好き嫌いがはっきり分かれる遊び。
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合図は猫から、強さはやさしく、時間は短く。
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嫌サインが出たら即ストップ。終わりは顔なでなど一定の合図で。
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猫によって最適解はちがうと心得ると安心です。
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