猫と暮らしていると、トイレの変化は大切な健康のサインです。
特にオス猫は泌尿器系の病気になりやすいと言われています。
わが家のきなこも、ある日突然血尿が出てとても心配しました。
今回は、きなこが膀胱炎になったときの記録と、そこから学んだことをご紹介します。
猫の膀胱炎とは?
膀胱炎は、膀胱の粘膜に炎症が起きる病気です。
猫では比較的よくある病気で、次のような症状が見られます。
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おしっこの回数が増える、または減る
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少量しか出ない
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血尿が出る
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トイレで長くしゃがんでいる
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トイレ以外の場所で排尿することがある
原因は、細菌感染、尿結石、ストレス、水分不足などさまざま。
放置すると尿道閉塞や腎障害につながることもあるため、早めの受診が大切です。
猫の膀胱炎の一般的な治療法
膀胱炎と診断された場合、原因や症状に応じて次のような治療が行われます。
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抗生剤(細菌感染がある場合)
細菌を抑えるために注射や内服薬を使います。
きなこの場合も抗生剤の注射とお薬を処方してもらいました。 -
止血剤
血尿が続いている場合に出血を抑えます。 -
消炎鎮痛剤
痛みや炎症を和らげるために使われることもあります。 -
点滴(皮下補液)
水分を補給して尿量を増やし、膀胱をきれいに流します。 -
食事療法
再発予防や結晶がある場合は、療法食に切り替えます。 -
ストレス対策
騒音や環境の変化を減らし、猫が安心できる環境を整えます。
膀胱炎は再発することも多いため、「症状がなくなったから薬をやめる」のではなく、獣医師の指示どおり最後まで治療を続けることが大切です。
わが家の体験談:きなこの膀胱炎
2024年11月8日:異変に気づく
ここ数日、きなこのおしっこの塊が小さく、何度もトイレに出入りしていました。
この日、よく見るとトイレの壁に濃い茶色のおしっこがついており、血尿だと判明。
夜だったため、翌朝病院へ行くことに。
元気と食欲はあったので少し安心しました。
何度もトイレに行くきなこを心配そうにしているあんこ
11月9日:動物病院で診断
病院でエコーをすると、膀胱に血液がたまっていました。
尿検査では結晶はなく、血液が混じっているのみ。
診断は膀胱炎。先生から「ストレスかも」と言われ、思い当たったのが隣の事務所の解体工事。
毎日続く騒音が、きなこにとってかなりのストレスだったと思います。
この日は抗生剤の注射と、抗生剤+止血剤のお薬を処方。
ついでに採血もしてもらい、あんこときなこ両方、病院の会員になりました(24時間電話対応・年1回無料健診つき)。
💰 費用:会員登録+採血+処置+薬代込みで約22,000円
膀胱炎の治療だけなら1万円ほどでした。
11月18日:2回目の尿検査(尿のみ持参)
トイレ回数は減り、砂の塊も大きくなったけれど、まだ血尿あり。
再度、抗生剤の薬を処方してもらいました。
11月25日:3回目の尿検査(尿のみ持参)
この日も血尿が残っており、止血剤が処方されました。
「一度なるとこんなに長引くんだなぁ…」と実感。
きなこは元気ですが、トイレの塊はまだ少し小さめ。
10日ほど経ち、次の検査のためおしっこを採取しようとするも、タイミングが合わず苦戦。
鉱物系の砂なので、きなこがおしっこしている最中にスコップでキャッチする必要があり、毎日観察して待機していました。
11/30 食欲旺盛、食べ物を探すきなこ💦
12月24日:4回目の尿検査で完治!
年を越す前にどうしても病院に行きたくて、朝4時からおしっこ待ち。
ついに採取成功!病院へ。そして結果は血尿なし!
念のためきなこも一緒に連れて行きましたが、診察なしでOK。
ドライブ嫌いのきなこもがんばってくれました。(キャリーに入るのが嫌みたい)
ようやく完治、本当にほっとしました。
再発防止のために心がけていること
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水分摂取を増やす工夫
水分摂取のためのパウチやウェットフードを提供しました。 -
ストレスケア
工事など騒音があるときは、静かな場所に避難できるのが一番ですね。
6畳一間のわが家で今後どうすべきか考えないといけません。 -
トイレの清潔さを保つ
こまめに掃除して、気持ちよく排尿できる環境に。猫の好きな砂を使うことも大切だと思います。 -
定期的な健康診断
会員制度を活用して、年1回の血液検査と尿検査を継続。
まとめ
今回の経験で、トイレの観察と早めの受診がとても重要だと実感しました。
いつもと違う猫の様子を早期に気づいてあげられることが大切ですね。
膀胱炎はきちんと治療すれば回復しますが、再発しやすい病気です。
水分摂取、ストレス対策、トイレ環境の見直しを続けて、再発防止につなげたいと思います。
ちなみについでにしてもらった血液検査。
太っているきなこは糖尿病の心配もありましたが今回の検査では異常なしでした。
長生きしてもらいたいので毎年、健康診断をして気をつけていきたいと思います。
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