「子猫のころは人懐っこかったのに、急に隠れるようになった…」
そんな猫の変化に戸惑ったことはありませんか?
わが家のあんこ・きなこも、まさにそうでした。子猫の頃は友人が来ると走り回って遊び、抱っこもさせてくれていたのに、1歳になるくらいの頃から変化が。友人や姪っ子が玄関に近づいてくると同時に、2匹とも猛ダッシュで隠れてしまうようになったのです。
きなこはベッド下の奥で固まって動かず、あんこはクローゼットの上の段に逃げ込みます。普段接するのは私と母くらいなので、他人に会う機会が少ないのも原因かもしれません。
今回、わが家で試している人馴れ訓練の方法や、気をつけていること、現状をご紹介したいと思います。
なぜ猫は人見知りをするの?
猫はもともと警戒心の強い動物。見知らぬ人や急な物音に敏感で、まずは安全を確かめるために隠れるのが普通です。
特に「社会化期」と呼ばれる生後2〜9週くらいまでにたくさんの人と接する機会が少ないと、人馴れに時間がかかることもあります。もちろん、性格の個体差も大きいです。きなこは好奇心旺盛ですが臆病な一面もあり、あんこはクールで慎重派。反応が全然違います。
きなこの人馴れ訓練
6畳一間のわが家、違う部屋に猫たちを避難させることもできません。
このままだと、友人が来るたびにストレスになってしまう…と感じ、きなこに人馴れ訓練を始めました。
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隠れ場所を確保する
まずは安心できる場所を残したまま。隠れる場所を奪わないことで、猫が「逃げ場がある」と安心できます。わが家ではクローゼットの扉を開けたままにしています。 -
来客=良いことを結びつける
きなこの大好きなおやつを、友人がいる時に出すようにしました。
最初はベッド下から顔だけ出していましたが、だんだんと距離が縮まり、ついには自分から出てきておやつをもらえるように! -
無理に触らない
出てきても、すぐ撫でるのはNG。猫の方から近づいてきた時だけ、そっと手を出すようにしました。
こうして続けるうちに、きなこはすっかり「人=怖くない、むしろ美味しいものをくれる人」と認識したようです。最近では友人にすりすりして挨拶までしてくれるようになりました。
あんこの場合
一方、あんこはまだクローゼットに引きこもりがち。人馴れ訓練も無理に進めず、あんこのペースで見守っています。猫によっては時間がかかる子もいるので、比べないことが大切だと思っています。
最近では姪っ子が来たときには、しばらくすると隠れ場所から出てきて遊ぶこともあります。
人馴れ訓練の注意点
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隠れ場所を無理やり塞がない
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来客に大きな声を出さないようお願いする
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視線を合わせすぎない(ゆっくりまばたきで安心サインを送る)
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成功体験を積み重ねる(出てこれたら必ず褒める、おやつをあげる)
まとめ
猫の人見知りは珍しいことではなく、むしろ自然な行動です。
少しずつ「怖くないよ、大丈夫だよ」と教えてあげることで、きなこのように人前に出て挨拶できるようになることもあります。
大切なのは猫のペースを尊重すること。急がず、隠れたらそっとしておく。出てきたらたくさん褒める。
そうすることで、猫にとって来客がストレスではなく「楽しいイベント」に変わるかもしれません。
人前に出ることが嫌なら、そっと見守ってストレスにならないようにしてあげたいと思います。