子猫を迎えて1ヶ月目のことです。
子猫たちは毎日元気に走り回って遊んでいて、見ているだけで幸せな気持ちになっていました。
でもそんなある日、猫初心者の私は大きな失敗をしてしまいました。
パニックになった子猫の「きなこ」に噛まれてしまい、病院で3針縫うケガを負ってしまったのです。
原因は、パニックになった猫に対して、安易に素手で助けようとしたこと。
これは猫と暮らす上で知っておくべき大切な教訓だと思い、その時の体験を共有したいと思います。
なぜ噛まれたのか?
あの日、まだ生後3ヶ月だったきなこは、スノコの棚で遊んでいました。
突然、「ギャー!ギャー!」という、聞いたことのないような激しい鳴き声が部屋に響きました。
見ると、細い足がスノコの隙間にすっぽりはまり、宙ぶらりん状態で大パニック。
すごい形相で鳴き叫ぶきなこを見て、私は「早く助けなきゃ!」と焦り、反射的に素手で手を伸ばしてしまいました。
──それが大きな間違いでした。
私は右手を思いきり何度も噛まれて、手は血だらけに…。
看護の研修で「犬・猫・人間に噛まれたらすぐ病院へ」と学んでいたため、すぐに近くの形成外科クリニックへ。
その場で傷を洗浄してもらい、三針縫うケガとなりました。
パニック状態の猫にとって、近づくものすべてが「敵」に見えるのです。
助けようとした私の手も、きなこにとっては「襲ってくる存在」に見えたのでしょう。
たとえ子猫でも、本気で噛まれれば大ケガになります。
まさか、こんなことになるなんて…。
幸い、きなこの足にはケガもなく、その後も元気いっぱい。
助けた後は、きなこがまるで「ごめんね」と言っているかのように私の後をついて回り、とてもかわいかったです。
生後1ヶ月ころの ”あんこ” と ”きなこ”
猫がパニックになったときの正しい対処法
同じような状況で猫に噛まれたり、引っかかれたりしないために──
以下のポイントをぜひ覚えておいてください。
● まずは落ち着いて、むやみに手を出さない
→ パニック時の猫は本能で動いており、冷静ではありません。
むやみに近づくと逆に興奮させてしまうことがあります。
● 毛布や厚手のタオルで包んでから対応する
→ 素手は絶対にNG。視界を遮るように包むと、動きが落ち着きやすくなります。
● 猫に噛まれたら、すぐに流水で洗い病院へ
→ 傷が小さく見えても、皮膚科や形成外科の受診をおすすめします。
猫の口内には多くの細菌があり、重篤な感染症を起こす可能性もあるため、甘く見てはいけません。
我が家で実際にあった「パニック」事例と対策
● レジ袋の持ち手が頭に引っかかった
→ レジ袋の持ち手はとても危険です!
うちの猫たちは買い物から帰ると必ず袋チェックをしに来ます。
袋の中を覗くのが好きなようですが、持ち手が首に引っかかり、パニックになってキャットステップを走り回ったことが…。
袋はすぐに片付けるか、持ち手をカットしておくのが安全です。
● 爪とぎカーペットに爪が引っかかった
→ あんこは爪とぎのカーペット部分が大好きなのですが、
毛羽立ってきた部分に爪が引っかかり、抜けなくなってパニックになったことがあります。
カーペットは定期的に交換、または毛羽立ち部分をカットするようにしています。
そして何より、定期的な爪切りは猫も人も安全に暮らすために大切です。
カーペット部分がボロボロになると爪にひっかかるように
まとめ:猫がパニックになったとき、どうすればよかったのか?
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猫がパニックになっているときは理性が効かず、本能で動いています。
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**素手で助けようとするのはとても危険。**思わぬケガにつながります。
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毛布やタオルで視界を遮ることで、落ち着かせやすくなります。
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噛まれたら、すぐに洗浄して病院へ。感染症のリスクを甘く見ないこと。
私のような失敗を、これから猫と暮らす方にはぜひ繰り返してほしくありません。
この体験談が、あなたと猫との暮らしをより安全で穏やかなものにするヒントになればうれしいです。